クリスマスを中心に、冬を鮮やかに彩るポインセチア。ポインセチアと言えば、燃えるような赤さが特徴的ですが、ほかにも多彩な品種が実に美しくクリスマスに華を添えます。
もちろん、真っ赤なポインセチアもクリスマスにはぴったりの素晴らしさですが、白やクリーム色、ピンクなどに色づくポインセチアにもまた違った魅力があり、暮らしの雰囲気や好みに合わせて選ぶのも素敵なものです。また、一口に赤と言っても、実に様々な赤があり、その姿も多様です。
ポインセチアにはたくさんの品種がありますが、この記事では、日本のみならず世界中で非常に多く流通している「デュメンオレンジポインセチア」というブランドのポインセチアを中心に多数紹介します。
加えて、クリスマスに飾るポインセチアや、冬に飾るポインセチアなど、その目的に合わせたおすすめの品種も紹介しますので、併せてご覧ください。
年に一度のクリスマスを素敵に飾りつけるために、お家にあなた好みのポインセチアを、是非、招き入れてみませんか。きっと、華やいだ、ゆとりある冬のひと時を過ごせるはずです。
※多品種を紹介する都合上、非常に長めの記事です。必要に応じて目次より項目をお選びください。
※本記事では、ポインセチアの品種に焦点を当てています。
※ポインセチアの基礎知識やクリスマスとの関係性、そして、短日処理(色づけの仕方)といった詳しい育て方は、下記の別途記事を参照して頂ければ幸いです。冬、クリスマスに向け、本記事と併せて、是非お楽しみください。
冬、クリスマス時季を中心に、街の様々な所で見かける植物、ポインセチア。赤と緑のクリスマスカラーが美しく、見る人の心を惹きつける植物ですが、実は冬以外の季節でも、観葉植物として育て続けることができます。きらびやかに飾りつけられた冬にこそ映え[…]
目次
- 1 ポインセチアの色合い
- 2 品種改良のメリット
- 3 ポインセチア2大ブランドの融合「デュメンオレンジ(DÜMMEN ORANGE)」
- 4 デュメンオレンジの主なポインセチアの品種
- 4.1 12シリーズ
- 4.1.1 プレミアムシリーズ(Premium Series)[赤・白・ピンク・斑]
- 4.1.2 フリーダムシリーズ(Freedom Series)[赤・白・ピンク]
- 4.1.3 プリメーロシリーズ(Primero Series)[赤・白・斑]
- 4.1.4 クラシックシリーズ(Classic Series)[赤・白]
- 4.1.5 ブラボーシリーズ(Bravo Series)[赤・白・ピンク]
- 4.1.6 プレステージシリーズ(Prestige Series)[赤]
- 4.1.7 インフィニティーシリーズ(Infinity Series)[赤・白]
- 4.1.8 エンデュアリングシリーズ(Enduring Series)[赤・白・ピンク・斑]
- 4.1.9 ウィンターローズシリーズ(Winter Rose Series)[赤]
- 4.1.10 ジュビリーシリーズ(Jubilee Series)[赤・白・ピンク・斑]
- 4.1.11 バイキングシリーズ(Viking Series)[赤・ピンク]
- 4.1.12 タイディングスシリーズ(Tidings Series)[ピンク(斑)]
- 4.2 「赤系」23品種
- 4.2.1 フェラーラ(Ferrara)[赤]
- 4.2.2 グランデイタリア(Grande Italia)[赤]
- 4.2.3 アドベントレッド(Advent Red)[赤]
- 4.2.4 プリマベーラ(Prima Bella)[赤]
- 4.2.5 プリマドンナ(Prima Donna)[赤]
- 4.2.6 プリマレッド2.0(Prima Red 2.0)[赤]
- 4.2.7 プレステージャス(Prestigious)[赤]
- 4.2.8 アトラ(Atla)[赤]
- 4.2.9 レッドソウル(Red Soul)[赤]
- 4.2.10 アドバンテージレッド(Advantage Red)[赤]
- 4.2.11 マチネ(Matinée)[赤]
- 4.2.12 ランウェイレッド(Runway Red)[赤]
- 4.2.13 ファビュリアス(FabYULEous)[赤]
- 4.2.14 インペリアル(Imperial)[赤]
- 4.2.15 ユーログローリー(Euroglory)[赤]
- 4.2.16 プロテイジダークレッド(Protégé Dark Red)[赤]
- 4.2.17 サザンベレ(Southern Belle)[赤]
- 4.2.18 チャンピオンレッド(Champion Red)[赤]
- 4.2.19 アトランティック アーリーレッド(Atlantic Early Red)[赤]
- 4.2.20 ジェスターレッド(Jester Red)[赤]
- 4.2.21 アンタレス(Antares)[赤]
- 4.2.22 バーニングエンバー(Burning Ember)[赤(オレンジ系)]
- 4.2.23 マキシマ(Maxima)[赤(オレンジ系)]
- 4.3 「斑入り(赤系)」2品種
- 4.4 「白系」4品種
- 4.5 「ピンク系」6品種
- 4.6 「ゴールド(黄)・オレンジ系」3品種
- 4.7 「緑系」2品種
- 4.1 12シリーズ
- 5 大人気!国産品種「プリンセチア」シリーズ
- 6 目的別おすすめ品種
- 7 ポインセチアで冬飾り
- 8 まとめ:多様なポインセチアの品種
ポインセチアの色合い
ポインセチアの代表的な色合いと言えば、やはり、クリスマスムードを盛り立ててくれる赤ではないでしょうか。様々な品種があるポインセチアですが、基本的に緑色の葉を有する点は、赤のポインセチアもそれ以外のポインセチアも共通しています。したがって、それぞれの品種の特徴が色として現れるのは、苞(ほう)と呼ばれる部分です。
苞は、苞葉(ほうよう)とも呼ばれ、花の蕾などを包むように保護する役割を担う、葉が変形した器官です。例えば、赤色のポインセチアの場合、この赤い部分が苞に当たります。ポインセチアは、花弁を持たない黄色や緑の粒状の花を中心に、その周りに鮮やかに色づいた苞を持ち、そして緑色の葉が続く構造です。
ポインセチアの赤い部分が、品種によって、ピンクや白、クリーム色などに色づくことで、異なる色彩を楽しませてくれます。品種によっては、色合いが異なるだけでなく、斑が入っているものもあり、選ぶ楽しさがより一層膨らむでしょう。
○同系色の品種であっても、個々の色合いは微妙に異なり、個性がある。
品種改良のメリット
ポインセチアの原種は、メキシコの山地や中米が原産地ですが、新たに様々な品種が生み出される品種改良は、アメリカやヨーロッパなどの企業で行われることが多く、その主要な生産拠点をアフリカ等に置いていることもあります。また、品種改良を含めた、日本向けの品種の選抜や試験などは、国内でも行われています。
こうした品種改良により、新たな色合いや斑を持つ園芸品種が誕生し、美しさのバリエーションが豊かになります。また、株の大きさや葉や苞の形のバリエーションの豊かさも、品種改良によるものです。
一方で、品種改良のメリットは、見た目の美しさだけにとどまりません。例えば、ポインセチアの堅強さを高めた品種も、品種改良によって生み出されています。
元来、ポインセチアは寒さに弱い植物ですが、品種改良によって耐寒性を高めた品種が誕生したり、丈夫な性質の品種が誕生したりしているのです。こうした努力は、栽培がやや難しいと思われがちなポインセチアを、より多くの人に、より気軽に楽しんでもらえる機会を増やしてくれるとも言えるでしょう。
ポインセチアを育ててみたいけれど、育てるのが難しそうだと懸念している人は、是非、そうした育てやすい品種にも目を向けて選んでみるのも良いのではないでしょうか。
○魅力的な見た目(草姿・色)
○丈夫な性質に改良
○育てやすくなる
ポインセチア2大ブランドの融合「デュメンオレンジ(DÜMMEN ORANGE)」
かつて、ポインセチア業界を牽引するリーディングカンパニーとして名高い、2つのポインセチアメーカーがありました。1社が、エッケ(ECKE)、もう1社が、レッドフォックス(RED FOX)です。この2つのメーカーが、業界シェアの大部分を占めていたことからも、その存在感の大きさをうかがい知ることができます。
ところが、実は、このそれぞれ独立していた優れた2つのメーカーは、現在は、デュメングループB.V(Dummen Group B.V)というオランダの企業に両社とも買収され、ブランド名をデュメンオレンジ(DÜMMEN ORANGE)と統一して、ポインセチアの生産や品種改良を行っているのです。
それぞれが、ポインセチアの品種改良や開発、販売における実績や輝かしい歴史を持つ2大ブランドの融合は、ポインセチアのさらなる発展に貢献し続けており、また、ポインセチア愛好家やクリスマスを美しく飾りつける多くの人に、ますます魅力的なポインセチアを届けています。
次項より、デュメンオレンジのポインセチアの礎となる、エッケとレッドフォックスについて紹介します。
ポインセチアの老舗「エッケ(ECKE)」
デュメン オレンジ(DÜMMEN ORANGE) のポインセチア部門を担う片翼として欠かせないのが、かつて、ポインセチアの品種開発と販売の先駆け的な存在としてその名を轟かせた、 エッケ(ECKE)です。
エッケは、ドイツにルーツを持つエッケ氏によって、1908年にアメリカで創業した、長い歴史と実績を持つ老舗のポインセチアメーカーでした。エッケのポインセチアは、その後事業を引き継いだ次男によって、ポールエッケポインセチア(PAUL ECKE POINSETTIAS)として絶大な存在感を示しました。
先にもお伝えした通り、エッケは現在ではデュメンオレンジに買収されましたが、かつてはポインセチアの世界シェア90%を占めるなど、圧倒的なメーカーでした。 その後、世界的にポインセチアの品種改良が進み、競合するメーカーが現れた後も、シェアの50%を占めるなど、その存在感は健在だったのです。
エッケの輝かしい実績は、メキシコで発見されたポインセチアの原種を、19世紀に、多くの人がそれぞれの暮らしの空間で鉢物として楽しめるよう、コンパクトな姿に改良したところから始まります。
その後も、1970年代にポインセチアをクリスマスに飾る植物として定着させ、ポインセチアをクリスマスの代名詞的な植物として広く認知させた功績は大きいとされています。
さらに、それ以降も、培ってきた広い知見と、豊富な遺伝資源により、魅力的なポインセチアを生み出し続けるトップメーカーとして走り続けました。
日本においても、エッケにより数多く生み出されたポインセチアは人気で、例えば、フリーダムシリーズやプリメーロシリーズ、アイスパンチ、ウィンターローズなどが有名です。
加えて、エッケから影響を受けたドイツの園芸家、グレゴール・グートビア(Gregor Gutbier)氏によって開発され、日本においても多く栽培、流通したポインセチアには、V‐10シリーズやV‐14シリーズなどがあります。
こうしたシリーズは、日本でもグートビア(グートピア/Gutbier)シリーズなどと呼ばれ、高い評価を集め、一世を風靡しました。ただ、現在では他品種の台頭によって、生産量は減少し、園芸店等でも見かける機会は減っています。
また、エッケにより作出された品種には、その品種名にエッケスポイント(Eckespoint)とつくものもありますが、表記上では省略されることも少なくありません。
いずれにせよ、エッケスポイントシリーズもグートピアシリーズも、かつてはエッケに帰属する品種でしたが、現在では、デュメンオレンジに帰属するポインセチアだと言えます。
新進気鋭のメーカー「レッドフォックス(RED FOX)」
レッドフォックス(RED FOX)は、デュメンオレンジのポインセチア事業において、エッケと同様、非常に大きな役割を担っています。
レッドフォックスは、ドイツ発のメーカーで、ポインセチアの販売は1994年と、エッケと比較すると後進の感は否めません。しかし、それでも、ポインセチア生産者の要望に的確に応え、作出する品種に反映させる能力に長けたメーカーでした。
また、質の高いポインセチアを迅速に作り出す能力もまた、レッドフォックスの魅力の一つです。レッドフォックスで作出されたポインセチアは、生産者にとって栽培しやすく、また、個体差が少ないことから、ムラのないポインセチアが生産できることでも高い評価を受けていました。
こうした、技術力、また、ニーズに応える対応力に加え、高いマーケティング能力が合わさり、日本を含めた世界の国々で躍進したポインセチアメーカーが、レッドフォックスなのです。目覚ましい発展の結果、世界シェアをエッケと並んで二分するほどのメーカーへと成長を遂げました。
こうして、レッドフォックスは、エッケとともに、ポインセチアの2大ブランドと称されるに至りました。日本においても、レッドフォックスから作出された、プレミアムシリーズやフェラーラなどが有名であり、人気品種です。
加えて、レッドフォックスの高い技術力は、今日のデュメンオレンジにおいても活かされており、小さな苞が上向きにたくさんつく整った美しさが魅力の「ナノブラクト」という技術は、レッドフォックスによって生み出されました。
また、ナノブラクトは、枝が折れにくいという特徴も有し、さらに、暮らしの空間や園芸店における人工照明の下でも美しく発色するという特色があります。ナノブラクトの技術が施された品種には、プリマベーラなどがあり、現在ではデュメンオレンジが取り扱うポインセチアとして多くの人にその美しさが届けられています。
○エッケ:ポインセチアメーカーの草分け的な存在。ポールエッケポインセチアとして、絶大な認知度や流通量を得た。魅力的な作出品種多数。
○レッドフォックス:技術とスピード感のある革新的なメーカー。ポインセチアをより美しく見せるナノブラクトは同社の技術。魅力的な作出品種多数。
デュメンオレンジの主なポインセチアの品種
以下に挙げる品種は、基本的にすべてブランド名はデュメンオレンジであり、作出もデュメンオレンジです。エッケ、レッドフォックスがデュメンオレンジのポインセチア部門として統合される以前に作出した、どちらか一方のブランドのポインセチアであっても、現在はデュメンオレンジの元、同一ブランドとして取り扱われます。
ただ、ここでは、そのルーツがはっきりとしているものに関しては、品種ごとにエッケまたはレッドフォックスといったルーツを参考として記しています。ルーツが判明しない場合、調べきれなかった場合、また、デュメンオレンジに統合されて以降に作出された品種についてはルーツは無記載です。
また、ポインセチアの品種はデュメンオレンジだけでも膨大であるため、すべては紹介しきれませんこと、ご了承下さい。
※「耐寒性あり」と表記されている品種は、ポインセチアのなかでは比較的耐寒性に優れているという意味であり、できるだけ寒さに当てずに管理するという基本的な育て方は変わりありません。また、ナノブラクトの性質を持つ品種にはその旨を記載しています。
※日本未発売の品種も含まれます、ご了承下さい。
12シリーズ
同一品種グループで、多色展開している12のシリーズを紹介します。同一シリーズで異なった色合いのポインセチアを揃えられ、彩りを楽しみつつも、統一感を損なうことがありません。
ポインセチアの正統とも言うべき、美しい赤や白が印象的なシリーズ。伝統的な赤と白に加え、ユニークな斑入り品種も魅力的。特に「レッド(Red)」は人気品種。赤い苞に白い斑が入るアイスクリスタルやピカソ、白い苞にピンクがかった赤い斑が入るマーブルも素敵。
なお、アイスクリスタルとピカソを比較すると、アイスクリスタルの方が赤色が強く、ピカソは広範囲に白い斑が入る印象。白のホワイトとポーラーは、ポーラーの方がより白く、ホワイトはややクリーム色がかった暖かい雰囲気。
<品種>
赤:レッド(Red)、アーリーレッド(Early Red)
白:ホワイト(White)、ポーラー(Polar)
ピンク:リップスティックピンク(Lipstick Pink)
斑(赤系):アイスクリスタル(Ice Crystal)、ピカソ(Picasso)
斑(白系):マーブル(Marble)
※すべての品種名の前に「プレミアム(Premium)」がつく。
<基本情報>
サイズ:小~中
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン初期
作出:レッドフォックス
フリーダムシリーズ(Freedom Series)[赤・白・ピンク]
大きな葉や苞と、力強い枝ぶりが特徴のシリーズ。4色展開で、すべての色を一緒に飾って楽しむのも素敵な、調和のとれた美しさ。赤のレッドとアーリーレッドは、アーリーレッドの方が苞が大きく、赤の印象が強い。
<品種>
赤:レッド(Red)、アーリーレッド(Early Red)
白:ホワイト(White)
ピンク:ピンク(Pink)
※すべての品種名の前に「フリーダム(Freedom)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中~大
耐寒性:あり
耐暑性:あり(※アーリーレッドはなし)
流通時期:シーズン初期
作出:エッケ
プリメーロシリーズ(Primero Series)[赤・白・斑]
多様な品種が展開される魅力的なシリーズ。赤、白に加え、鮮やかな赤い苞にクリーム色がかった白い斑が大小散りばめられたジングルベル、赤い苞と黄色い斑が入った明るい緑の葉のコントラストが美しいタペストリー。4色展開の人気シリーズ。
ジングルベルは、類似品種のなかでは強健で育てやすい。タペストリーは、V型の草姿が素晴らしく、分枝にも優れ旺盛に生育し、斑入り品種のなかでは葉焼けも起こしにくい。タペストリーは、単一で飾るのはもちろん、従来の赤いポインセチアのなかにアクセントとして飾るのも素敵。
<品種>
赤:レッド(Red)、タペストリー(Tapestry/レッドタペストリー)
白:ホワイト(White)
斑(赤系):ジングルベル(Jingle Bells/レッドグリッター/Red Glitter)
※すべての品種名の前に「プリメーロ(Primero)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中(タペストリーのみ小~中)
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン後期
作出:エッケ
※ジングルベルは、レッドグリッターという品種と同一、あるいは近似種であると思われます。明確にはわからず申し訳ありませんがご了承ください。
クラシックシリーズ(Classic Series)[赤・白]
まさにポインセチアの正統とも言うべき赤と白。大きな見た目も素晴らしい。もちろん、ツリー仕立てにも。
<品種>
赤:レッド(Red)
白:ホワイト(White)
※すべての品種名の前に「クラシック(Classic)」がつく。
<基本情報>
サイズ:大
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン後期
ブラボーシリーズ(Bravo Series)[赤・白・ピンク]
強健品種。根の力強さや長持ちする性質が特徴。真っ直ぐな立ち姿が美しいシリーズ。
<品種>
赤:ブライトレッド(Bright Red)
白:ホワイト(White)
ピンク:ピンク(Pink)
※すべての品種名の前に「ブラボー(Bravo)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中
耐寒性:あり
耐暑性:ブライトレッドのみあり
流通時期:シーズン初期
作出:レッドフォックス
プレステージシリーズ(Prestige Series)[赤]
丈夫で長持ちする品種として、生産者からの信頼も厚いシリーズ。融通の利くシリーズでもあり、様々な大きさの鉢で仕立てることも、ツリーのように仕立てることも可能。「マルーン」はワインレッドが印象的な品種。(マルーンは直訳すると葡萄茶‐えびちゃ‐色。)
アーリーレッドは、レッドに比べ苞が大きくまとまりのある草姿。レッドはふくよかな広がりがある印象。
<品種>
赤:アーリーレッド(Early Red)、レッド(Red)、サンライズ(Sunrise)、マルーン(Maroon)
※すべての品種名の前に「プレステージ(Prestige)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中
耐寒性:アーリーレッドのみあり
耐暑性:なし
流通時期:アーリーレッド⇒シーズン初期、レッド⇒シーズン中期、サンライズ・マルーン⇒シーズン後期
インフィニティーシリーズ(Infinity Series)[赤・白]
赤と白の2色展開のシリーズ。枝が丈夫で樹勢も良く、大きな苞と株が相まって素晴らしい。思わず2色揃えたくなるシリーズ。
<品種>
赤:レッド(Red)、レッド2.0(Red2.0)
白:ポーラー(Polar)
※すべての品種名の前に「インフィニティ―(Infinity)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中~大
耐寒性:レッドのみあり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
作出:レッドフォックス(レッド2.0は比較的新しい品種であるため、デュメンオレンジブランドになってからの品種と思われる)
エンデュアリングシリーズ(Enduring Series)[赤・白・ピンク・斑]
苞や葉が、ブナ系の樹木の葉のように、穏やかな鋸歯(きょし/ぎざぎざの意)があるオークリーフ。まとまりのある姿とユニークな葉が相まって、均整の取れた印象。世界中で愛される品種で、比較的暗い場所での生育にも順応する。
<品種>
赤:レッド(Red)
白:ホワイト(White)
ピンク:ピンク(Pink)(比較的濃い目のピンク)
斑(白系):マーブル(Marble)
※すべての品種名の前に「エンデュアリング(Enduring)」がつく。
<基本情報>
サイズ:小~中
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
ウィンターローズシリーズ(Winter Rose Series)[赤]
波打った苞がバラのように見えることからこの名前がついた。名前通り、華やかな美しさのあるユニークな品種。まとまりのある立ち姿も印象的で、ほかの植物と組み合わせて飾ってもきれい。
<品種>
赤:アーリーレッド(Early Red)、ダークレッド(Dark Red)
※すべての品種名の前に「ウィンターローズ(Winter Rose)」がつく。
<基本情報>
サイズ:小
耐寒性:なし
耐暑性:アーリーレッドのみあり
流通時期:アーリーレッド⇒シーズン初期、ダークレッド⇒シーズン後期
作出:エッケ
ジュビリーシリーズ(Jubilee Series)[赤・白・ピンク・斑]
赤、白、ピンク、そして、鮮やかな赤い苞にピンクがかった白い斑が入るジングルベルの4色展開。古くからのポインセチアの葉や苞の形を受け継ぎつつ、暑い環境、寒い環境に耐える性質も持つ人気品種。ツリー仕立てなど、様々なアレンジにも向く。
<品種>
赤:レッド(Red)
白:ホワイト(White)(ややクリーム色の暖かい色合い)
ピンク:ピンク(Pink)
斑(赤系):ジングルベル(Jingle Bells)
※すべての品種名の前に「ジュビリー(Jubilee)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
バイキングシリーズ(Viking Series)[赤・ピンク]
耐寒性、耐暑性に優れたシリーズ。V型の均整の取れた草姿に、密に茂る枝葉が美しい。「シナモン」の穏やかなピンクは、ベージュがかった温かみのある色合いの人気品種。花が赤みがかっていることも特徴の一つ。
「プロ」は、レッドよりも小ぶりに改良された品種。魅力的な赤の苞と、発色の良い黄色い花、そして、暗緑色の葉の対比が美しい。レッドの周囲に配置して、ボリュームを補完するのにも便利な人気品種。
<品種>
赤:レッド(Red)、プロ(Pro)
ピンク:シナモン(Cinnamon)
※すべての品種名の前に「バイキング(Viking)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中
耐寒性:あり(プロはなし)
耐暑性:あり(プロはなし)
流通時期:シーズン中期
作出:レッドフォックス
タイディングスシリーズ(Tidings Series)[ピンク(斑)]
異なるピンクの風合いが楽しめる2色展開の品種。濃いピンクとやや薄めのピンクに、それぞれ白みがかったピンクの斑が不規則に入る。斑の面積は比較的広いが、それほど強く主張しない。
タイディングス(tidings)は便りや知らせという意味の語。洗練された風合いは、きっと素晴らしい季節からの便りとなり、プレゼントするにも相応しい名前。変異種として生まれた同種は、まさにポインセチアからの嬉しい便り。
<品種>
ピンク:ダークピンク(Dark Pink)、ライトピンク(Light Pink)
‐両種とも、薄いピンク(白みがかったピンク)の斑が入る‐
※すべての品種名の前に「タイディングス(Tidings)」がつく。
<基本情報>
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
「赤系」23品種
シリーズではない、個々の魅力が溢れる「赤」を23品種紹介します。
フェラーラ(Ferrara)[赤]
丈夫な品種。その性質のみならず、美しさも人気の秘訣。株元から上へ行くに従い広がってゆく均整の取れたV型の草姿、密に茂る枝葉、ふくよかな華やかさ、深い赤色の苞、そのすべてが美しく、ポインセチアにおける一つの「美しさの形」を確立したフェラーラ。お部屋や空間の特等席に飾りたい人気品種。
<基本情報>
色:深い(鮮やか)赤
サイズ:大
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン初期
作出:レッドフォックス
グランデイタリア(Grande Italia)[赤]
拍手喝采を受けるに相応しい美しさや、品格を持ち合わせる劇的な赤。シーズン後期の人気品種。深みのある赤く大きな苞と力強い樹勢は、大きな鉢に素晴らしく映える。花の持ちが良く、長持ちすることも嬉しい。テーブルの中央や空間の特等席に飾りたい品種。
<基本情報>
色:赤(深みのある赤)
サイズ:中~大
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン後期
作出:レッドフォックス
※日本で販売されている「イタリアンレッド」という品種と同一あるいは近似種であると思われます。明確にはわからず大変申し訳ありませんが、特徴は酷似していますので、そのように推察します。ご了承下さい。
アドベントレッド(Advent Red)[赤]
全体的に細身のシルエットが魅力的なアドベントレッド。アドベントレッドは濃い赤色が美しい品種。「アドベント」はキリストの降誕を意味する語。クリスマスらしい名前に反して、暑さによる開花の遅れがないなど、暑さに強い一面も。大きく生長する品種でもあり、ツリー仕立てにも向く品種。
<基本情報>
色:濃い(暗め)赤
サイズ:大
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン初期
プリマベーラ(Prima Bella)[赤]
深い赤と濃い緑のコントラスト。花が長持ちするため、長期間の観賞に耐え得る。締まったV型の草姿が美しい人気品種。
<基本情報>
色:赤
サイズ:小~中
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
作出:レッドフォックス
ナノブラクト:あり
プリマドンナ(Prima Donna)[赤]
プリマベーラと似た印象だが、プリマドンナの方が全体的にやや大きい。苞や葉はまとまりのある上品な雰囲気があり、V型のシルエットも素敵な人気品種。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
作出:レッドフォックス
ナノブラクト:あり
プリマレッド2.0(Prima Red 2.0)[赤]
密に茂る枝葉と、情感の豊かな赤色が印象的。美しいV型のシルエットと、根張りの良さも特徴。苞の中心にある花の持ちが良い一面も。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中~大
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン初期
ナノブラクト:あり
プレステージャス(Prestigious)[赤]
中くらいのサイズで、シーズン中期に流通されるポインセチアのなかでは、もっとも丈夫で強健な品種の一つ。やや深みのある赤色と、伝統を感じさせる緑色の葉の対比が美しい。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
アトラ(Atla)[赤]
鮮烈な赤色が人気の品種。しっかりとしたV型の草姿と密に茂る枝葉が美しい。苞がフラットに広がるため、ダイナミックな印象も。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
レッドソウル(Red Soul)[赤]
ベルベットのような深みのある赤色と、暗緑色の葉との対比に目を奪われる人気品種。比較的コンパクトで、まとまりのある草姿。コンパクトな品種のなかでは、耐暑性に優れる。
<基本情報>
色:赤
サイズ:小~中
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
アドバンテージレッド(Advantage Red)[赤]
耐陰性に優れた品種。葉の緑色はやや明るめの印象。苞は大きめに穏やかな広がり方をする優しい見た目。様々な仕立て方に対応する。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
マチネ(Matinée)[赤]
丈夫な茎を持つため、ツリー仕立てにも。昔ながらの鋸歯(きょし/ぎざぎざの意)がある苞や葉と、大きくてたくさんの花がつくことが特徴。
<基本情報>
色:赤(明るい赤)
サイズ:中~大
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
作出:レッドフォックス
ランウェイレッド(Runway Red)[赤]
大きく鮮烈な赤色の苞と、ボルドー色の花が目を惹きつける美しさ。旺盛に生長し、ふくよかな広がりを見せる草姿も印象的。シーズンを通して長持ちする性質も魅力の一つ。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
ファビュリアス(FabYULEous)[赤]
上品な暗い赤色が、温かなクリスマスを演出。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
インペリアル(Imperial)[赤]
11月の終わりから12月の初め頃のショーウィンドウを彩るのが、鮮やかな赤色と大きすぎず小さすぎない苞が魅力のインペリアル。はっきりとしたV型の草姿と丈夫な枝が、密な樹形を作り出す人気品種。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中~大
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
ユーログローリー(Euroglory)[赤]
暗い赤とやや小ぶりな苞が印象的な品種。丈夫で育てやすい一面も。遠方の人への贈り物ならこういった品種も安心。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン後期
作出:レッドフォックス
プロテイジダークレッド(Protégé Dark Red)[赤]
プロテイジ(Protégé)はフランス語で保護や守りを意味する語。丈夫な根を持ち、比較的湿度の高い環境での栽培にも順応する。高温による開花の遅れがないと評価されるなど、まさに名前通りの性質。苞が両手を広げるように大きく開くのも印象的。
<基本情報>
色:赤(暗い赤)
サイズ:中
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン後期
作出:レッドフォックス
サザンベレ(Southern Belle)[赤]
明るい赤と、見事なV型の草姿が美しい品種。耐暑性に優れるなど、幅広い環境下に順応する性質で育てやすい。小さめの鉢で可愛らしくきれいに飾れる人気のポインセチア。
<基本情報>
色:赤
サイズ:小~中
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン後期
作出:レッドフォックス
チャンピオンレッド(Champion Red)[赤]
苞や葉に特徴的な鋸歯(きょし/ぎざぎざの意)を持つオークリーフが魅力の品種。V型の樹形に広がりのある素敵な印象。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中~大
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン初期
アトランティック アーリーレッド(Atlantic Early Red)[赤]
小ぶりの苞や葉が良く茂る品種。苞とは対照的に、株全体は大きめであるため、より苞の数が多く感じられ、豊かな印象。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中から大
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン後期
ナノブラクト:あり
ジェスターレッド(Jester Red)[赤]
細身の苞が上向きに広がる一風変わった品種。苞の展開の仕方とV型のシルエットが相まってユニークな印象。小ぶりでありながら分枝性に富んだ一面も。
<基本情報>
色:赤
サイズ:小~中
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
アンタレス(Antares)[赤]
樹勢が強く、分枝性に優れた品種。苞も株も大きく立派なポインセチア。耐暑性に優れた一面も。
<基本情報>
色:赤
サイズ:中~大
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン後期
バーニングエンバー(Burning Ember)[赤(オレンジ系)]
鮮明なオレンジがかった赤が美しい品種。高温条件に比較的強く、V型の草姿もきれい。クリスマスシーズンの温かい家庭の雰囲気にもぴったり。
<基本情報>
色:明るい赤
サイズ:中~大
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
作出:レッドフォックス
マキシマ(Maxima)[赤(オレンジ系)]
オレンジがかった赤の苞が魅力。良く茂る枝葉と細身のV型のシルエットも美しい。大きいサイズで楽しめる品種。
<基本情報>
色:オレンジがかった赤
サイズ:中~大
耐寒性:あり
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期
※新しい品種にマキシマックス(Maximax)という品種もあり、外見的な要素は良く似ている。ただ、耐寒性などの面ではやや性質が異なる。
「斑入り(赤系)」2品種
シリーズ品種に含まれない斑入りの魅力をお楽しみください。
マーブルスター(Marblestar)[赤(白斑)]
はっきりとした色合いが美しい、斑入り品種の定番。やや薄めの赤い苞にクリーム色がかった斑が入る。斑の量は少なめだが、苞の縁付近に入る不規則な斑がきれい。分枝が良いのも魅力。
<基本情報>
色:赤い苞に白い斑(全体的には薄めの赤)
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
キャンディーケイン(Candy Cane)[赤(白斑)]
キャンディーケインは、クリスマスにもおなじみの、赤と白の縞模様が可愛らしい杖の形をしたキャンディーや飾り。その名の通り、赤い苞にややクリーム色がかった白の斑が、細かく不規則に散りばめられる。まさに遊び心を飾りつけたような、クリスマス気分を盛り上げてくれる人気品種。茎が丈夫で根張りが良いのも魅力。ミニサイズに仕立てることも可能な品種。
<基本情報>
色:赤い苞に白い斑が入る
サイズ:小~中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
「白系」4品種
清らかな白も多様です。
ポーラーベア(Polar Bear)[白]
鮮明な白が美しい人気品種。苞は大きく、白く色づく際、まだらに変化してゆく白と緑の共演もユニークな魅力。翌年以降も育て続け、自身で短日処理をした人だけが見られる喜びが詰まっている品種。
名前はホッキョクグマを意味し、売り上げの一部がホッキョクグマの保護活動に充てられていたことからこの名前がつけられた。寒いのが得意で暑いのが苦手な性質はまさにホッキョクグマ。
<基本情報>
色:白
サイズ:中
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
作出:エッケ
フローズン(Frozen)[白]
12月初旬を彩る純粋無垢な白が美しい人気品種。深い緑色の葉に浮かぶ白のシンプルな苞の美しさが堪能できるポインセチア。樹勢が強く、分枝も良い。ポーラーベアなどの他品種と比較すると、ややクリーム色がかった印象も。
<基本情報>
色:白(暖かめの白)
サイズ:中~大
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
アークティック(Arctic)[白]
混じり気のない白が美しい品種。苞や葉は大きめでありながら株自体は小ぶり。苞の白さと比較的明るい葉の緑が相まって、全体的に明るい印象。アークティックは北極を指す語であり、名前通りの凛とした白さが魅力的。
<基本情報>
色:白
サイズ:小~中
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
ホワイトワンダー(White Wonder)[白]
飾り気のない素直な白が魅力。比較的大きめの苞と、V型の草姿が印象的。幅広い鉢サイズに対応する品種。
<基本情報>
色:白
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
「ピンク系」6品種
一口にピンクと言っても、鮮やかなピンク、暖かいピンク、斑入りのピンクなど、その個性は多様です。
マレン(Maren)[ピンク]
大きな鉢で飾りたい、生き生きとした樹勢の品種。鮮やかなピンクが素晴らしい。
<基本情報>
色:ピンク
サイズ:中~大
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
アーリーポリーズピンク(Early Polly’s Pink)[ピンク]
輝くような鮮明なピンクが美しい品種。その漲るピンク色は生き生きとしていて、樹勢も活発。大きな鉢で、特別な贈り物としても素敵。大きなピンクのポインセチアなら同種が人気。
<基本情報>
色:ピンク
サイズ:大
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期(やや早め)
アイスパンチ(Ice Punch)[濃ピンク(白斑)]
エッケの並外れて革新的な品種開発力が生み出した人気品種。シーズンの間、比較的長い期間流通するのも魅力。ピンクがかった鮮やかな赤色の苞の中心軸付近に、筆をはらったような美しい白い斑が入る。苞や葉は、鋸歯(きょし/ぎざぎざの意)が入るオークリーフ。
<基本情報>
色:ピンクがかった赤(白い斑が入る/赤い苞の中心の色が白く抜ける印象)
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン中期(比較的幅広い期間)
作出:エッケ
ビジョンオブグランデール(Vision of Grandir)[ピンクベージュ]
優しく柔らかなピンク色が上品な印象を与える人気品種。白の割合が多い淡い桃色が、時の経過とともに全体的に優しいピンクベージュに変化する。樹勢が強く、大きく育つ。「グランデ(ィ)ール」はフランス語で成長や広がりを意味する語。
<基本情報>
色:淡いピンク(ピンクベージュ)
サイズ:大
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期~後期
オータムリーフ(Autumn Leaves)[ピンクゴールド]
温かみのあるピンクゴールドが美しい品種。オレンジがかった雰囲気は、まさに秋。
<基本情報>
色:ピンクゴールド
サイズ:小
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:秋頃(シーズン初期~中期)
モネ アーリー(Monet Early)[淡ピンク]
小ぶりで可愛らしい品種。薄いピンク色がまだらに広がり、穏やかで温かみのある印象。
<基本情報>
色:ピンク(薄いピンクのまだらな濃淡)
サイズ:小
耐寒性:あり
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期~後期
「ゴールド(黄)・オレンジ系」3品種
ゴールド(Gold)[黄]
世界初のゴールド色のポインセチア。温度変化によって色の変化が楽しめる品種。暖かいときはピンクベージュがかった黄色、温度が低下するとより黄色がはっきりとして、オレンジがかった黄色になる。その色合いの珍しさだけでなく、苞が長持ちし、長く観賞できる点も嬉しい。
<基本情報>
色:黄
サイズ:小~中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
ゴールデングロー(Golden Glo)[黄]
ゴールデングローは、鮮やかな黄色い苞が特徴。暑さに強く、苞が成熟するほど、色合いがはっきりとする変化も魅力。Glo(=glow)は燃えるように輝いたり、発光したりといった意味合いを持つ語。赤いポインセチアと並べ、互いを際立たせる組み合わせも素敵。
<基本情報>
色:黄
サイズ:小
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
ノルウィンオレンジ(Norwin Orange)[オレンジ]
オレンジ色が素晴らしい品種。その秋らしい雰囲気は、ハロウィーンなどの秋の行事にもぴったり。ノルウィンオレンジは、クリスマスシーズンには出荷量が減ってしまう一方で、少々早めの秋のシーズンに間に合わせることができるポインセチア。ノルウィンの名は、エッケとともに、長年歩んできたノルウィン・ヘイモス(Norwin Heimos)に由来。
<基本情報>
色:オレンジ
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:秋頃(シーズン初期~中期)
「緑系」2品種
緑の苞と緑の葉、この組み合わせも素敵です。
グリーンエンビイ(Green Envy)[緑]
赤いポインセチアが多いなか、一際目を引く緑色のポインセチア。通常、赤く色づく苞の部分は明るいライムグリーン。周りの濃い緑色の葉と、明るい苞の緑色のコントラストが美しい。
<基本情報>
色:緑
サイズ:小~中
耐寒性:なし
耐暑性:あり
流通時期:シーズン初期
シャーベット(Sherbet)[ライムグリーン]
白みがかった黄色に近い、ライムグリーンの苞が特徴的な品種。色合いの爽やかさ同様、株のまとまりも良くすっきりとした印象。分枝性も良い一味違ったタイプのポインセチア。
<基本情報>
色:ライムグリーン
サイズ:中
耐寒性:なし
耐暑性:なし
流通時期:シーズン中期
大人気!国産品種「プリンセチア」シリーズ
日本発の品種で、国内だけにとどまらず世界的にも人気のポインセチアが「プリンセチア」です。プリンセチアはサントリーフラワーズによって品種開発されました。小ぶりな苞や葉を持ち、株全体も小さめの、名前通り可愛らしい品種です。
また、その見た目の可愛らしに反して、性質は非常に丈夫である点も魅力です。寒さはもちろん、暑さにも強く、従来のポインセチアと比較してもその性質の丈夫さは優れていると評価されています。
プリンセチアは新色が度々発表され、販売される品種が毎年のように変更されるため、様々な美しさを新鮮な気持ちで楽しむことができます。2021年の11月時点でのラインナップは10品種です。今後、変更されることも十分予想できますが、現時点でのラインナップを紹介します。
ピンク系
ピンクホワイト[ピンク]
白みがかった淡いピンクがきれいな品種。
ホットピンク[ピンク]
ピンクホワイトよりも濃いピンク。角度によって、ピンクの苞が白く縁取られているように見えるのも魅力。
ルージュ[ピンク]
ホットピンクよりもさらに濃いピンク。濃緑の葉とのコントラストもきれい。
ローザ[ピンク/八重]
ホットピンクに似た美しい色合い。上品でありながら華やかな八重の苞が大きな特徴。
オペラ[ピンク/八重]
色はルージュに似た濃いピンク。最大の特徴はローザ同様、苞が八重になる点。華やかな印象がある品種。
スノーピンク[ピンク/斑]
色合いはピンクホワイトとホットピンクの中間というところ。不規則に白い斑が入る品種。
スノールージュ[ピンク/斑]
ルージュに鮮やかな白い斑が入った品種がスノールージュ。溌剌とした美しさ。
赤系
チェリーレッド[赤]
ポインセチアらしい赤の色合い。従来のポインセチアの美しい赤とプリンセチアの可憐さが同居する品種。
白系
ピュアホワイト[白]
まぶしく輝くような白。緑の葉との対比が美しい。きれいな白がラインナップに揃うのも、プリンセチアシリーズの大きな魅力の一つ。
ロゼマーブル[白/斑]
白い苞の中心付近に、淡いピンク色の斑が入る品種。穏やかで温かみのある美しさ。苞が色づく過渡期に、緑、白、ピンクの3色が揃う瞬間もきれい。
目的別おすすめ品種
「品種が多すぎて、結局何を選んだら良いかわからない」という人も多いのではないでしょうか。園芸店などで実際に見たら、本記事で紹介していなものもあるかもしれず、そうすると選択肢はさらに広がります。そこで、目的に合わせたおすすめの品種を紹介しますので、お困りの方は参考にして頂けたら幸いです。
クリスマスを飾るポインセチア
ポインセチアが主役となるクリスマス。クリスマスのために飾るポインセチアのおすすめを紹介します。
フェラーラ/グランデイタリア(イタリアンレッド)[赤]
クリスマスと言えば、やはり真っ赤なポインセチアではないでしょうか。大きく存在感のあるこの2品種があれば、空間のアイキャッチともなり、クリスマスムードを盛り上げてくれるでしょう。深みのある赤が、濃緑の上に映え、実に美しいクリスマスカラーです。
フリーダムシリーズ/エンデュアリングシリーズ[赤・白セット]
赤だけでなく白もセットで揃えてクリスマスを飾りつけたい場合は、この2シリーズの赤白はいかがでしょうか。
特に、エンデュアリングシリーズは、苞や葉がオークリーフであるため、ベツレヘムの星を連想させる形であると言えます。ポインセチアがクリスマスの象徴的な植物となった理由の一つが、苞の形がベツレヘムの星のようだからとも言われているため、より、クリスマスらしい気分になるのではないでしょうか。
ベツレヘムの星を連想させるオークリーフを有するポインセチアは多数あるため、好みのものを選択できます。加えて、厳かなクリスマスの雰囲気を演出する場合は、クラシックシリーズの大鉢を赤白で揃えるのも素敵な選択です。
※ベツレヘムの星:キリストの誕生を知らせた星。ベツレヘムはキリストの生誕地でありキリスト教の聖地。クリスマスツリーの頂点の星もベツレヘムの星を表している。
キャンディーケイン/アイスパンチ[赤(白斑)]
鮮やかな赤い苞に白い斑が入る品種も、クリスマスらしい美しさがあります。クリスマスにも馴染み深いお菓子や飾りである、「キャンディーケイン」の名がつくポインセチアもぴったりかもしれません。もちろん、アイスパンチも素敵です。
また、苞は斑入りではありませんが、緑の葉に斑が入る、プリメーロシリーズのタペストリーも有力な候補ではないでしょうか。
寒い季節、縮こまりがちな体や心をほどき、ゆとりをもたらしてくれる、そんな優しい力が植物にはあります。可憐でありながら凛とした佇まいが印象的なクリスマスエリカ。それはまさに、冬からの贈り物といえるでしょう。自分自身のお気に入りとして日々の暮[…]
冬を彩るポインセチア
クリスマスに限らず、冬季を彩るという視点でポインセチアを提案します。
ビジョンオブグランデール[ピンクベージュ]
寒い冬を穏やかに暖めてくれるような、そんな優しい色合いのポインセチアがビジョンオブグランデールです。時の経過で色合いに変化があるのも素敵ではないでしょうか。暮らしの空間に暖かい色のポインセチアを飾ってみてはいかがですか。
ポーラーベア[白]
凛とした冬の寒さに似合う、真っ白のポインセチアがポーラーベアです。寒い季節に温めてくれるような色合いも素敵ですが、純白が似合う季節もまた冬です。どちらの冬が良いか、迷うのも素敵な時間ではないでしょうか。
秋を楽しむポインセチア
冬のイメージが強いポインセチアですが、流通が始まるのは秋頃です。秋らしいポインセチアを紹介します。
ゴールド/ノルウィンオレンジ/オータムリーフ/マーブルスター[黄・オレンジ]
秋らしい色合いが楽しめる、黄色やオレンジのポインセチアも素敵です。晩秋から初冬にかけて、暖かみのある色が暮らしの空間にあると嬉しいものです。
特にゴールドは、世界初のゴールド色を実現した美しい品種です。温度環境によって苞の色合いが変化するため、秋を彩るポインセチアとしても、冬を温めるポインセチアとしても素敵でしょう。
店頭で見つからない場合には、オレンジがかった赤い苞が魅力的なポインセチアもあるので、そうした品種でも秋らしさを味わうことができます。
※日本未発売品種が含まれる場合もあります、ご了承下さい。
植物と言うと、どのような花を咲かせるのかが一番の関心事、という人も少なくないかもしれません。ただ、一般的に植物は、花を咲かせていない期間の方が長いです。そうすると、花はもちろんですが、葉や草姿、樹形の美しさにも気を配り、一年を通して楽しめ[…]
育てやすいポインセチア
見た目の好みも大切ですが、育てやすさも大切な要素です。育てやすいポインセチアを紹介します。
プリンセチアシリーズ
多くの海外ブランドのポインセチアは、日本の取り扱いメーカー(契約メーカー)が、きちんと日本の環境で育てられる品種かどうかを試験してから、国内で販売しています。
したがって、日本で販売されているポインセチアは、基本的には日本で育てることができるものであるのは間違いありません。しかし一方で、それでも管理がやや難しい品種があるのは確かです。
その点、プリンセチアは日本で開発された品種であり、その上、耐寒性にも耐暑性にも優れた品種です。日本で開発された品種であるため、日本の風土に合った植物だとも言えるかもしれません。加えて、プリンセチアは比較的小ぶりな品種であるため、ちょっとした空間に飾ることができ、あまり場所をとらないという育てやすさもあります。
丈夫な性質で管理が楽、そして取り回しが楽、この二点において、プリンセチアは育てやすい品種ではないでしょうか。もちろん、性質だけでなく、その見た目も魅力的です。
ポインセチアで冬飾り
多様な品種があり、私たちの暮らしを美しく彩ってくれるポインセチア。クリスマスのみならず、秋から冬にかけての長い期間を素敵に飾ってくれます。たくさんの品種があるため、きっとあなた好みの一鉢が見つかるはずです。
そして、お気に入りのポインセチアをシーズンを問わず育て続け、翌年のクリスマスに再び色づかせることができたら、それこそがポインセチアを育てる醍醐味と言えるかもしれません。暮らしに彩りを運んでくれるポインセチアは、きっとあなたの暮らしの空間を美しく飾ってくれるはずです。
冬、クリスマスはもちろん、お気に入りの一鉢を見つければ、ポインセチアは一年を通して素晴らしい観葉植物として、暮らしの空間に潤いをもたらしてくれるでしょう。冬を飾りつけて、温かいクリスマスを迎えるために、素敵なポインセチアを選んでみてはいかがですか。
まとめ:多様なポインセチアの品種
クリスマスシーズンに欠かすことのできない植物、ポインセチア。赤い姿が印象的なポインセチアですが、白やクリーム色、ピンク、オレンジ、鮮やかな斑入り品種など、実に多様な品種があります。
そうした個々の美しさを活かして、どのような空間に飾りたいのか、どのような雰囲気を作り出したいのか、また、どういった季節に飾りたいのかなど、目的に合わせた選び方ができるのもポインセチアの魅力です。シリーズで発表されているポインセチアであれば、同一シリーズで違った色合いを揃える楽しみも増えるでしょう。
一方、ポインセチアは、毎年のように新たな品種が発表されるため、品種の総数は膨大で、すべてを紹介することは到底できません。しかし、それでも、ポインセチア業界を牽引する優れたメーカーにスポットを当てることで、日本を含めた世界中で流通している大よその品種やその雰囲気を知ることができるでしょう。
この記事では、卓越した技術で品種改良を進め、個性的な姿、美しい色、優れた性質を備えたポインセチアを数多く作出し続ける、デュメンオレンジポインセチアを主に取り上げました。
デュメンオレンジポインセチアは、長年にわたり優れたポインセチアの作り手として名を馳せた、エッケ、レッドフォックスの2社による美しい共演と言えます。デュメンオレンジポインセチアは日本でも多く流通していて、また、エッケ、レッドフォックスの時代のポインセチアも同様に日本で愛されていました。
もちろん、デュメンオレンジのポインセチアのほかにも素晴らしい品種は多くありますが、ここでは、日本においても流通量が多く、知名度も高いデュメンオレンジポインセチアに絞って紹介することとしました。
加えて、国産の優れた品種、プリンセチアについても少しだけ記したので、併せて魅力を知って頂ければ幸いです。是非、あなたの求めるポインセチアを見つけて、素敵な冬を過ごしてください。