【グリーンネックレス】ぶよぶよ潰れる・腐る・枯れる~トラブルの原因は「水やり」にあり~

ぷっくりコロコロとした姿が可愛らしい「グリーンネックレス」。インテリア性のある姿から人気の高い植物ですが、育てるのが「意外と難しい」と感じる方も少なくありません。そこでこの記事では、グリーンネックレスのトラブルに多い、葉がぶよぶよしてとけたようになったり、腐ったり、枯れたりするといった症状の改善をテーマにお伝えします。

※あくまで、グリーンネックレスの状態が悪く困っている、あまり元気に育たたない、という方に向けた記事です。したがって、現状、ご自身のグリーンネックレスが健全に生育している場合には、現在の生育環境を保つことが最良です。この記事に書かれていることを無理に取り入れる必要はありません。

グリーンネックレスについて

本題に入る前に、まずはグリーンネックレスについて簡単にご紹介します。

グリーンネックレスは、多肉植物の仲間に属する、つる性の植物です。グリーンネックレスの最大の魅力ともいえるコロコロとした実のような部分は、じつはグリーンネックレスの葉にあたります。

一般的に暑く、乾燥した地域が多い南西アフリカがグリーンネックレスの原産地です。
また、その姿からは少々想像しずらいかもしれませんが、グリーンネックレスはキク科の植物に分類されます。どこがキク科なの? と思うかもしれませんが、秋から冬にかけて咲くグリーンネックレスの花を見ると、そのキク科らしさがわかるかもしれません。

上手に育てていると、開花のチャンスに巡り合う可能性も決して低くはないので、葉の可愛らしさとともに、花の可憐さも楽しみに育ててみてはいかがでしょうか。

○グリーンネックレスはつる性の多肉植物
○グリーンネックレスのコロコロした部分は「葉」
○原産地は南西アフリカ(暑く、乾燥した地域)
○グリーンネックレスはキク科の植物
○秋から冬にかけて花が咲くことも

グリーンネックレスに多いトラブル

グリーンネックレスを育てていると、葉がぶよぶよととけるようにしおれたり、腐ったように潰れたりする症状が現れることがあります。こうした症状の改善が思うようにできず、最後には株全体が枯れてしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

グリーンネックレスは過湿を嫌う性質を持つ植物であるため、水のやりすぎや、湿度の高い置き場所など、ちょっとの管理ミスで上記のような状態に陥ってしまうことが多いといえます。

先にもお伝えしたとおり、グリーンネックレスは多肉植物の仲間です。多肉植物は水分が不足する乾燥した場所でも生きていけるよう、葉や茎など、その内部にたっぷりの水分を含んでいます。グリーンネックレスもその例に漏れず、あのコロコロとした葉の中に水分を蓄えています。

そのため、必要以上に水を与えてしまうと、グリーンネックレスにとっては迷惑となり、結果として株を弱めてしまうのです。

<グリーンネックレスに多いトラブル>
○トラブルの多くは「水」に関すること
○水のやり過ぎや過湿状態により、葉が、
・ぶよぶよととける(潰れる)
・腐る
・しおれる
・枯れる
といった症状が現れる。
○グリーンネックレスを含む多肉植物は、水分を蓄える構造を持つため、必要以上の水やりや、過湿状態は株を弱める原因に。

グリーンネックレスを元気に育てるために

グリーンネックレスを育て、トラブルに直面している方の中には、じつはすでにグリーンネックレスの特性を知り、水のやり過ぎや過湿状態がグリーンネックレスにとって良くないということを知っている、という方も多いと思います。

そもそも、過剰な水やりや過湿状態が株に悪いのはグリーンネックレスに限ったことではありません。したがって、グリーンネックレス以外にも植物を育てている、育てた経験がある、という方なら、なおのこと植物と「水」の関係性の重要さをご存知かもしれません。

ただ、それでも思うように育てられないのだから困る、というのが正直なところではないでしょうか。水をやり過ぎるな、過湿にするな、と言われても、水をまったくやらないわけにはいきません。そうなると、どれくらいが適量の水なのか、その判断がなかなか難しいところです。

インターネット上にも様々な情報があふれています。「グリーンネックレスは多肉植物の仲間だから乾燥気味に」という記述を見たかと思えば、「グリーンネックレスは多肉植物のなかでは水を好む」というものもあります。

恐らくどちらの記述も間違っていないのでしょうが、今現在グリーンネックレスのトラブルに直面し、困っている方からすれば、何が正解なのか余計に混乱してしまうこともあるかもしれません。

そのため、一番大切なことは、ご自身のグリーンネックレスをきちんと観察し、無理に一般的な情報や型に当てはめ過ぎないことではないでしょうか。もちろん、基本的なデータに基づいてグリーンネックレスを育てることは大切ですが、植物は生き物ですから、やはり個体差があります。また、生育環境も異なります。

したがって、情報を上手に取り入れながらも、あまり鵜呑みにし過ぎないことも、やや勇気が必要なことかもしれませんが、植物を育てる上では大切なのかもしれません。

情報に振り回されない大切さを踏まえ、しかしながら少しでもお役に立てればという思いで、以下にグリーンネックレスのトラブル回避・改善につながる目安をご提案します。

水やりの頻度を見直す

グリーンネックレスを上手に育てるために大切なのは、やはり「水やり」です。反対に言えば、水やりのコツさえつかめば、「グリーンネックレスって意外と簡単に育てられる」と自信を持てるようになるはずです。

グリーンネックレスの水やりは、やはり「乾燥気味」を心がけることが大切でしょう。ただ、ここで注意が必要なのは、週に何回の水やり、土が乾いてから何日後に水やり、といった目安に頼り過ぎないことです。

目安はあくまで目安だと、頭の片隅に置き、ご自身の株とじっくり向き合うのが、結局、グリーンネックレスの健全な生長への一番の近道といえます。

では、具体的に、乾燥気味にするためにはどれくらいの頻度で水やりをすれば良いのでしょうか。その答えは「グリーンネックレスの葉がしおれたら水やりをする」です。

グリーンネックレスは先にも述べた通り、その内部にたっぷりと水分を保つ構造になっています。したがって、土が乾いたからといってすぐに水やりをしてしまうと、グリーンネックレスが過湿状態になってしまう可能性があります。

一般的な観葉植物の場合、土の表面が乾いたり、土に指を差し入れ、指の第一関節から第二関節辺りの土まで乾いていたりすれば水やりをすることが多いですが、グリーンネックレスの場合、そういった判断が役に立たないこともあるのです。

そのため、土が乾いているかどうかを確認したら、葉の状態もあわせて確認する習慣をつけるとグリーンネックレスの水やりで失敗しにくくなるでしょう。

土が乾いてしばらくのあいだ水やりをしないのは少々不安になるかもしれませんが、気持ちをぐっと堪え、水やりを待つことが求められます。グリーンネックレスは過湿で簡単に枯れることはあっても、乾燥ではそれほど簡単には枯れません。

その証拠に、葉にしわが入り始めてすぐの水やりでさえ早いこともあります。ちょっとしおれてきたことが心配になってしまい水をやると、そのまま葉がグズグズととけ始める、なんてこともあるのです。その失敗から、「水やりをするのが遅すぎたんだ」と誤った反省をしてしまい、次回はもっと早くに水やりをしてしまった、という方もいます。

そうなっては、水やりの負の循環ができあがってしまうので、心配な気持ちはよく理解できますが、それでも株全体の葉が割としっかりしおれるのを待ってからの水やりでも、決して遅すぎることはないと覚えておくと良いかもしれません。

加えて、冬場や湿気の多い時期などは、鉢土がなかなか乾きません。そのためそうした時期には、2週間から1ヶ月ほど水やりをしないでも良いこともあります。そんなに長期間水やりをしないと、さすがに不安にもなりますが、グリーンネックレスと向き合い、きちんと観察していると、結果的にそれくらいのあいだ水やりをしなくても大丈夫なのだとわかるでしょう。

<水やりは葉がしおれてから>
○土が乾いてすぐの水やりは禁物(NG)
○葉にしわが入り始めてすぐの水やりでは早すぎることも(NG)
○一部の葉だけがしおれている時期の水やりでは早すぎることも(NG)
○株全体の葉にしわが入っていることを見極めてから水やり(Good)
○浅いしわではなく、割としっかり葉がしおれるまで待ってから水やりをする(Good)
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置き場所を見直す

水やりの次に気をつけるべきは、グリーンネックレスの置き場所です。日当たりと風通しの二点からご提案します。

日当たり

西日が当たる場所はもちろん、強すぎる日射しや直射日光をグリーンネックレスは得意としません。しかしながら、まったく光が届かない場所ではグリーンネックレスの健全な生育は見込めません。

したがって、レースのカーテン越しの光や、午前中だけ日に当たり、午後は日陰になるような半日陰の環境で管理することが求められます。適度な光が届くことで、鉢土がいつまでも湿っている悪条件を回避することができます。

 風通し

光と同時に、風通しも確保できると、グリーンネックレスにとって優しい環境づくりに成功したといえるでしょう。風通しといっても、ずっと風がひゅうひゅう吹いている必要はありません。室内で管理する場合、常に風を流すということが難しいこともあります。

扇風機やサーキュレーターを使用できれば良いのですが、そうしたものを使わなくても、人がよく通る場所の近くに置いたり、壁に囲まれた場所や部屋の隅っこを避けたりして置くだけでも、ある程度は風通しを良くすることが可能です。

風通しという言葉のイメージから、どうしても風が吹き抜けている場所を想像しがちですが、そうではなく、「空気が動きやすい場所・空気が滞留しない場所」と言い換えると、もっと簡単に適切な置き場所が見つかるのではないでしょうか。

<グリーンネックレスの置き場>
○厳しすぎない光が届く場所(レースのカーテン越し・半日陰)
○風通しが確保できる場所
○風通しが良い場所=空気が動きやすい場所・空気が滞留しない場所
(※必ずしも風がひゅうひゅう吹き抜けている必要はない)
○使用できるのであれば、扇風機やサーキュレーターを活用するとなお良し
(※使用する場合、株に風を直接当てないよう注意)

それでも枯れそうなときには

一度状態が悪くなった株では、水やりの頻度や置き場所を見直しても、なかなか改善できないということも考えられます。葉の一部がとけたように腐ったり枯れ始めたりすると、その連鎖が止まらず、いつの間にか株全体の葉にまで同様の症状が広がってしまうことも少なくありません。

したがって、葉の一部に何らかの症状が出た場合には、速やかにその葉を取り除く必要があります。清潔なハサミを用いて、悪くなった葉を切り取りましょう。

すでに症状が株全体に広がり始めている場合には、念のため、健康な葉を適当な長さで切り取り、挿し穂として使用することも検討します。万が一株が枯れてしまっても、挿し穂があれば、新たにグリーンネックレスを育てることが可能です。

ただ、株の葉が残り一粒になってしまったとしても、まだあきらめないでください。そこから復活することも十分に有り得ます。残りの葉が一つともなれば、蒸発する水分量は非常に少なくなることが想像できるため、通常以上に株を乾燥気味にすることを意識して育てる必要があります。

一方で、株が急速に枯れていく場合、すでに根腐れが深刻な場合も考えられます。その際は、思いきって植替えを行うのも一つの方法です。植替えをすれば、土を新しいものに交換できますし、また、グリーンネックレスの根の状態も直接観察することができます。

<グリーンネックレスが枯れそうなとき>
○悪くなった葉はこまめに取り除く
○症状が株全体に及びそうな場合は、早めに挿し穂を確保する
○葉が残り一粒になってしまっても、復活は有り得る
○根腐れが懸念される場合、植替えを検討する
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元気に育てれば花が咲くことも

水やりなど、管理が少々難しい面もあるグリーンネックレスですが、上手に育てていると可愛らしい花を咲かせてくれることがあります。元気に育っている株で花は咲きますので、花が咲けばそのグリーンネックレスは健全だという目安にもなるでしょう。

グリーンネックレスの花は白く、うっとりするような甘い香りがあり、可愛らしい小さな姿をしています。秋から冬にかけて花は咲き、その花は頭状花序(とうじょうかじょ)と呼ばれるキク科の植物が持つ特徴を有しています。頭状花序には筒状花(とうじょうか)という筒形の花が見られ、グリーンネックレスのキク科らしい一面を教えてくれるはずです。

花の姿は、全体は白く1cm程度の大きさで、濃いピンクや赤紫色っぽい雄しべが伸びているのがわかります。そしてさらにそこから、先端が黄色い雌しべが伸び、先端が何とも可愛らしくくるんとカールしています。

部屋に入ったとき、何となく甘い香りが漂っているような気がする、と思っていたら、グリーンネックレスの花が咲いていた、なんてことも。そんな、ささやかですがうれしい瞬間を届けてくれるのも、グリーンネックレスを育てる喜びの一つです。

※頭状花序・・・無限花序の一。花軸の先端が太く広がり、その上に柄のない小さな花を多数つけ、全体が一個の花のようにみえる花序。例えばキク科の花。
※筒状花・・・管状花。合弁花冠をもつ花の一形。全花弁がつながり筒形となるもの。キク科の頭状花序などにみられる。
(以上、三省堂スーパー大辞林より抜粋)

<グリーンネックレスの花>
○白い花。雄しべが濃いピンク(赤紫)。雌しべは先端が黄色で、くるんとカールしている。
○甘い香りがある
○キク科らしい、頭状花序
○秋から冬に咲く

グリーンネックレスは「水やり」が肝心

過湿が苦手で、水やりの失敗で枯れやすいグリーンネックレス。育てることに苦手意識を持つ方も少なくありません。一方で、水やりのコツさえつかめば、グリーンネックレスは驚くほど簡単にすくすく育つ植物であるともいえます。

植物を乾燥気味に育てる際、「水切れで枯れないだろうか?」と心配になる気持ちは多くの方が抱くはずです。しかし、グリーンネックレスは過湿で枯れることはあっても、乾燥で枯れてしまうことはあまりありません。したがって、グリーンネックレスが上手に育たない、葉がとける、腐る、枯れる、などの症状がある場合には、思いきって水やりの間隔を大胆に延ばしてみるのも一つの方法です。

水やりの頻度や生育環境を見直すことで、グリーンネックレスの諸症状は改善できる可能性があります。そして、上手に育ったグリーンネックレスは、白く芳香のある可愛らしい花を咲かせてくれるでしょう。

コロコロと弾むようなその姿は、きっとあなたの暮らしにゆとりある雰囲気を運んできてくれるはずです。ゆとりの時間が、心配の時間に変わってしまわないよう、ぜひグリーンネックレスの水やりをマスターしてください。